高齢者住宅の簡単な説明
定期的に眼科受診しているが、視力の回復は期待できない。
聴力はやや難聴ぎみであり、大きめの声で聞こえるが聞き違いが多い。
機能面の低下:短期記憶の障害が著しく、食事をしたことや入浴したことなど10分後には忘れてしまっている。
特に食事に関する訴えが多く、食後すぐに「まだ食べていない」「朝から何も食べていないので倒れそうだ」というような訴えが多い。
長期記憶はある程度保たれており、生まれ故郷の話や若い頃のエピソードは覚えていて、話し伝えることができる。
息子を兄と言ったり、面会時に家族の顔を見ても誰だか思い出せなかったりと人物誤認が見られる。
また、自分の置かれている状況が理解できておらず、家族を心配して「家に帰らなければ」と帰宅願望が激しくなり、混乱して排桐が激しくなってしまうことがある。
しかし、クラブに参加している時や何かに熱中している時などはこれらの不穏な訴えは聞かれない。
社会面:手段的日常生活動作は、痴呆症による理解力低下、記憶の障害等により自分で行うことは困難。
すべてにおいて介助が必要である。
最終課題を軽減し、PのQOLの向上と介護負担を低下させることである。
「お嫁さんに迎えに来てもらうように連絡して下さい」「子供を置いてきてしまったので帰ります」とあちこちの職員に訴えながら排御する。
「明日迎えに来ます」という声かけで即座に安心するも、すぐまた同じ訴えを繰り返す。
食事中や何かに取り組んでいるときには訴えはない。
また、クラブのときには落ち着いていることを考えると、何かをしているとき、役割があるときには不安感は消失しているということになる。
何をしていいかわからず、自分の時間を管理できないことで、手持ち無沙汰となり、焦燥感や不安感が募り訴えるのであろう。
痴呆の進行もあって、状況を理解できなかったり、すぐ忘れてしまうことが不安感につながっていると考えられる。
また、家族がそばにいない淋しさが募って、家族を求めての帰宅願望につながっているのかもしれない。
着衣失行に関連する問題-室温が適度にもかかわらず、自分のタンス内の衣類を重ね着し発汗していることがある。
また、自分のタンスに限らず同室者のタンス内の衣類を取り出して着ていることもあり、そのまま自分のタンスにしまってしまうこともある。
痴呆の進行にともなって、気温によって衣類を調節することができなくなっている。
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